さて、全国的に夏休みに入りましたね。
「やっと夏休みになった…ゆっくりしよう」
しかし、夏休み、幸せな気持ちになるのは7月中だけ…
8月ともなると、夏休み明けのことが頭をよぎってしまう…
そして、ぼーっとしていると夏休みというものは、すぐに終わります(笑)
この記事は「夏休みを有意義に過ごしたい!」という先生に向けて、書きます。
はい、元中学校教員のみほです。
関東地方で4年間、地元に帰ってきて4年間
中学校で保健体育の先生やってました。
特に初任の先生は、わけもわからないままここまで来たという先生も多いのでは(笑)
学校の先生は子どもが夏休みに入ったからといって、先生も学校に行かなくていいということはありません。
先生は夏休みも通常通り勤務しなくてはいけません。
そして、近年は夏休みにやたらと研修が多い気がします。
まぁ、授業がある日に比べれば、ゆったりと過ごせるのが、唯一夏休みです。
というわけで、少しゆっくりできるかと思いますので、しっかり疲れを癒してください。
そして、先生は夏休みを有効に使えるかどうかで教員人生左右します。
以前にこんなツイートをしました。
もし、学校に1ヶ月ちょいの夏休みというものがなかったら
先生も半分くらいは辞めてしまう気がする。夏休みがあるからこそ、なんとか何十年も続けられるんじゃないかと思う。
それくらい、授業日は詰め込みすぎなんだよね…
— みほ@教員退職→SNSで独立 (@miho1ara) July 12, 2019
教員って普段忙しすぎるけど、夏休みがあるから続けていられる先生が多い気がします。
なので、夏休みの使い方間違えると、教員人生に影響与える可能性大です。
ということで、今回の記事は、10年も満たない教師経験の私ですが、「教師が夏休みにしておくべきこと、してはいけないこと」を独断と偏見でご紹介します。
もくじ
教員が夏休みにしておくべきこと
①年次休暇(年休)を最大限とる
先ほど教員は夏休みがないと言いましたが、実はちゃんとあります。
会社勤務の方にもあると思いますが、「夏期休暇」というものがあり、5日ほどの有給休暇があります。
これはほぼ夏休み期間にしかとれないので、多くの教員はまずこの夏期休暇をお盆休みに当てたりして、消化します。
そうなんです。
特に中学校や高校など、部活動があると夏休みといえどもなかなか休暇を取らない先生もいます。
休暇を取って、書類上は休みなのに、その裏で実は部活動している先生もいるほどです。
そんな中で、私はあえて、夏期休暇を全部取るのはもちろん、年次休暇(年休)も最大限とることをするべきだと思っています。
年次休暇は、1年に20日間付与され、翌年も最大20日間繰り越すことができます。(翌々年はできません)
多くの教員はこの年次休暇をうまく消化することができません。
しかし、逆にこの夏休みで年休を取らずして、いつ取るのか…
今からでも遅くはありません。
夏休みの予定を立て直すくらい真剣に、年休をとりまくる予定に変更しましょう。
なぜ、年休をとりまくった方がいいかというと、学校の先生こそ学校から離れて違う世界を見る必要があるからです。
学校は狭い世界で、学校ばかりにいては、視野が狭くなるのは明らかです。
先生の仕事は「未来を担う子どもを育てること」です。
子どもを教える先生が学校ばかりにいて、外の世界を知らなかったり、見ないのはまずいと私は思います。
授業がある時には、学校の外をみるなんでなかなかできません。
夏休みは授業もないですし、法律上、部活動もする義務はありません。
少し勇気がいるかもしれませんが、
「思い切って年休をとりまくって、学校にいないようにする、学校以外の世界に出る」
これがまずスタートだと思います。
②遠くへ旅行に行く
次に年休をとりまくって「何をするか」ということなんですが、簡単にいってしまうと「普段なかなかできないこと」です。
「遠くへ旅行に行く」は長期休みならではと思います。
1泊2日の国内は週末でもいけちゃいますので、できれば2泊3日以上ですね。
もっといえば、海外旅行。
リフレッシュできるのはもちろん、「日本の常識は世界の非常識」という言葉があるくらいです。
日頃、学校という狭い世界にいるとピリピリしちゃうことも多いですが、海外に行くと「あ〜、こんなゆるくてもいいんだなぁ〜」なんて思えるから不思議です。
きっとそんな経験を帰ってきてから子どもに話したりするのもいいですよね。
個人的には、そんな先生の方が魅力的だなと思います。
③本を読む
目の前の子どもの対応で忙しく、なかなか自分の知見を広げることができない教員という仕事。
未来を担う子どもの教育をしているのに、勉強しないのは結構やばいと個人的には思います。
「自分で興味のある本を選んでゆっくり読むこと」
普段はなかなかできないことだと思いますので、ぜひ夏休みには読書しまくりましょう。
先生あるあるですが、自分が普段読書していないのに、生徒には「読書しろ!」って言ってませんか?
もちろん、教育関係の本で勉強するのもいいですが、教育には関係ない本をたくさん読んだ方がいいなと思います。
教員の大事なことって「学校以外の視野を広げること」だと個人的には思うからです。
④最近の流行りものに触れてみる
これは夏休みに限ったことではないですが、学校の内側にアンテナを向けるのではなく、外側にアンテナ向けていこうっていう話です。
何度も言いますが、学校の先生は視野が狭くなりがちです。
上で「日本の常識は、世界の非常識」という言葉を出しましたが、「学校の常識は、社会の非常識」という言葉も言われるほどです。
学校でよくあるのが、自分がやったこともないのに、「あれもダメ」「これもダメ」と言ってしまうこと。
最近でいうとSNSとかですかね…
実際にSNS触ってみるとSNSの可能性はめちゃくちゃあるのが事実です。
教員自身がわからず、とりあえず危なそうだから禁止の指導していることが多いこと…
まずは今流行りのものを自分で触ってみたり、見てみる、聞いてみること。
夏休みは時間ありますから、「今、世間では何が流行っているのかな」とまず外にアンテナ張ってみること大事だと思います。
教員が夏休みにしてはいけないこと
①残業する
基本的に夏休みは普段できないことを積極的にするべきだと個人的には思っていますので、残業するなんてもってのほかです!
夏休みくらい早く帰ってください。(命令)
定時5分前に仕事終わらせて、定時ダッシュしましょう。
そうです。
これはあくまで予想なのですが、夏休みに残業している人のほとんどは退勤した後の過ごし方がわかっていないからなのではないかと思います。
- いつもは慌ただしくやっている家事を丁寧にやる
- 運動をしてみる
- 晩酌のおつまみの新規開拓をする
- 学校関係以外の友人に会いに行く
など、自分なりに普段の平日にはできないことをすればいいんです。
せっかくの夏休み、いつもと違うことをしましょう。
②授業準備をする
これは賛否両論あると思います。
「冬休み前までの授業は作っておきましょう」と唱える人もいるはずです。
なんでダメなのかというと「キリがないこと」です。
実は私も準備しようとしたことはあります。
しかし、準備しても9月にはその内容、忘れちゃうんですよね(笑)
だから、もう一回準備しなくちゃいけないことになりましたし、プリントなんて日焼けで茶色くなっちゃいます(笑)
あと、単純に「気持ちが休まらない」です。
せっかくの夏休み、授業準備で終わるのは個人的にはすごいもったいないと思う派です。
もし授業準備をするなら、夏休みが終わる直前にいつもより時間かけて丁寧にやりましょう。
【まとめ】教員が夏休みにしておくべきこと・してはいけないこと
いかがでしたでしょうか。
個人的な意見なので賛否両論あると思います。
「教員たるべきもの、夏休みこそ普段以上に時間があるので教材研究に励むべきだ!」という意見も分かります。
しかし、今の時代なんかそれだけだと苦しい気がします。
教員に今求められていることって、「視野を広げること」だと思うんですね。
正直、「教えることのプロ」というよりも「どれだけ寛大な心を持つか」と言いますか…
なので、机に向かってする勉強ではなく、子どもが学校に来ない夏休みこそどんどん外の世界に出て行って、学校以外のことを知る、見る、体験することが大事だと思います。
それが、最終的に人間として、教員としての資質向上にもなる気がします。
まぁ何はともあれ、最後に…
「あなたの夏休みが一息つけるものとなりますように」
「そして、次の活力になりますように」
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