こんにちはー、みほです。
公立中学校の保健体育の教員をしていましたが、パニック障害やうつで休職し、休職中に「あれ?学校ってなんかおかしくないか?」と気づいてしまい、
Twitterやブログでいろいろ発信していたところ、教育委員会にバレ、
「Twitter、ブログ辞めて、教員続けるか」
「教員辞めて、発信続けるか」
の選択を迫られ、「教員辞めて発信を続ける」をなぜか選んだしまった元アホ教員です。
こういうとパッと難なく退職を選んだ感じがしますが、アホなりに考えて決断しました(笑)
今日は休職から退職の「経験談」と「退職のベストな時期・方法、手続き」をお話しします。
もくじ
休職している教員が退職するベストな時期
まずはじめに退職を一通り経験して、「自分の経験談は置いておいて、ベストなのはこれだな」というお話をしようと思います。
休職している教員が退職をするベストな時期は何と言っても「休職期間最大3年を取ってから退職する」です。
こういうと必ずいるのが
「休職期間を最大限取るなんて税金の無駄だ…!」
とかなんとかいう人。
これは半分合っていて、半分間違っています。
もちろん嘘をついて休職してはいけません。
しかし、うつは「治った」という概念はなく、「今は症状は出ていませんよ」という「寛解」という捉え方です。
なので、「治った」と思って大きな決断をして取り返しつかなくなることも可能性としてあります。
また、うつなどの精神疾患になる人は真面目な人が多いです。となると
「早く復帰しなければ」
「周りにこれ以上迷惑をかけられない」
「指定された期間があるからそれまでしか休んではいけない」
というふうに考えて、せっかくの休職期間もゆっくり休めない人が多いのが現状です。
ここでも「休職しているとき(病気のとき)は大きな決断しない」ということが言えます。
退職は大きな決断です。
休んでしまったけど、きっと憧れてやっとなれた教員という仕事。
そんな簡単に辞められる人は少ないと思います。
だからこそ、焦って大きな決断をしてはいけません。
退職の決断は本当に最後の最後で決断すればいいもので、完全に回復してから本当はするものです。
「焦って決断を急がないように」
そういった意味で「休職期間をフルに使って、ゆっくり考えてもいいものだ」と個人的には休職している方に伝えたいです。
休職している教員が退職することを伝えるベストな方法
次に退職することを決めて、それを管理職に伝えるベストな方法です。
結果から言いますと、「切り出しは自分が無理のない方法でする」です。
実際に休職している時点で管理職とはなんだかんだ連絡している方法があると思います。
その中でまず「大事な話があるのですが…」と切り出すのに1番いい方法を選んでください。
「大事な話がある」というだけなら、メールや手紙などでも失礼はないと思います。
そして、向こうも「退職」ということは想像できるのではないかと思いますので、管理職からそれなりの対応で連絡がくると思います。
管理職と関係が良好であれば、直接話をするのが1番良いです。
退職を伝えるケジメですので。
しかし、管理職が直接の原因で休職しているのであれば、無理に会う必要もないとも思います。
直接会って退職の話をしなければいけないという法律はありませんし、退職の法的な手続きは書類で完結しますので、無理はしなくていいです。
休職している教員が退職することを伝えるベストな時期
退職することを伝えるベストな方法がわかったところで、次は退職することを伝える時期ですね。
これは何と言っても「分かった時点で早めに」です。
教育委員会側としては、教員が1人退職するとなるとそれだけでも手続きが多いです。
また退職する人だけでなく、次に採用する人の手続きもあるので、早めの方が周りも良いです。
何度も言いますが、無理して早く決断する必要はありませんよ。
退職することが決まっているなら、そこからは早めに伝えるということですね。
ということなんですが、法律上では2週間です。
なので、最低は2週間なんで問題はないのですが、できれば1ヶ月前くらいには伝えたいところですね。
退職するのに必要な手続き
最後に退職するときの手続きについてです。
退職するには「直筆の退職願」だけ必要です。
書き方の書式のようなものがきっと存在しているので、それをもらい、真似して同じものを直筆で書くだけなので簡単です。
実際に経験した退職までの道筋
以上は私が実際に退職を経験して、ベストな方法はこんな感じだなということをお話しました。
今からは私が実際に体験したお話をしていきますので、もう少し具体的に話していきます。
実はこれまで退職願を提出したことは2回あります。
1度目は関東で教員をしていて、地元の教員採用試験に合格し、地元に戻るときです。
詳しいことは省きますが、この場合は退職して地元に帰ることになりますので、退職願を提出しています。
それでは本題。
私は地元に帰ってきてから、パニック障害からうつ状態になり、病気休暇6ヶ月、休職約2年とって退職しました。
私の場合はレアなケースですが、休職中にTwitterやブログをやっていて、11月頭に教育委員会、校長に身バレしてしまいました。
本当は翌年の3月末までの休職期間があり、もちろん信念に従って3年間休職してから退職しようとしていた矢先のことでした。
Twitterやブログにけっこう学校教育について書いていたので、このままそんなことを発信しながら休職を取り続けるのもなんか違うなと感じたので早めに辞めることにしました。
流れはこんな感じです↓
・「早めに」「区切りのいいところで」ということで12月末に退職することに決める。
↓
・そのことを11月末に校長に電話で伝える。
↓
・郵送で退職願の書式をもらって書く。
↓
・12月5日に校長に家に来てもらい、退職願を提出。
という流れです。
退職願を差し出したときにまず言われたことは
「これを受け取ったら戻れないよ」
でした。
正直、このとき1番重みを感じましたが、「はい、大丈夫です」と返事をしました。
重かったけど、後悔はありませんでした。
そして、
「他の職員にはどう報告したらいい?退職するという事実だけにするか。他にやりたいことがあるなどの理由を言うか。」
と。
理由は正直いろいろあるし、
発信をやりたいといっても伝わらないだろうし、変に誤解されても嫌だったので事実だけ伝えてもらうようにお願いしました。
年末年始と言うこともあるせいか、12月28日には教育委員会から辞令が手元に届きました。
これで退職の手続き完了です。
退職願を出したとき、実際に退職をした後の気持ち
退職して言われるのが「退職する覚悟すごいね、なかなかできないよ」と。
それに対する私の気持ちとしては「続ける方が想像できなかった」なんですよね。
休職期間の延長を5回しました。
なので、「復帰」を考えようとしたこともあります。
しかし、どうしても悪いイメージしかできず、また元気に学校で働いていることは想像できなかったです。
なので、復帰せずに休職を5回も延長しました。
うすうす、休職3年取らずに早めに退職しようかと考えていた中での身バレ事件。
これは辞めるタイミングがやってきたなと思いました。
正直言うと、退職願出すときは「本当に辞めてしまうのか?」とちょっとビビっていました。
でも、教員としての未来が想像できないのです。
なので、決心できました。
退職願を出してから辞令が来るまでもまだ辞める実感はありません。
退職願を出しても仕事に行かず家にいる生活も変わらなかったですから。
辞令がきたあたりから、「あ、もう戻れないんだな」と実感しました。
たぶん何も考えないようにしていました。
考えてもしょうがないから。
あと、今までは休職していたとはいえ、「教員」という身分でした。
それが1月1日からいきなり何者でもなくなるという、いい意味では「解放されて楽」、悪くいえば「社会的立場を失った」という感じでした。
実際、辞めてよかった?後悔してる?
上でも書いたように、自分の場合は「本当に教員を続けることが想像できなかった」「教員として働いている自分の未来を描けなかった」です。
また、1番は「休職中でせっかく取り戻した健康のありがたみ」ですね。
復帰したら、またストレスたまって眠れなくなるのが嫌でした。
なので、辞めてよかったと思っています。
でも、これは私の場合で自分の声をよく聞いて決断してほしいなと思います。
退職の決断は最後の最後でOK
それではまとめです。
退職は簡単に言ってしまえば、直筆の退職願を出すだけで済みます。
なので、私が言いたいのは退職するにはそれだけなので、最後の最後までは退職のことを考えず、休職期間は休むことに専念しほしいということです。
復帰しようか、退職しようか考えながらでは頭や心が休まりません。
休職は辞令です。休むことが仕事です。回復することに専念しましょう。
復職か退職かはゆっくり休んで元気になって十分余裕が出てきたときにはじめて考えてください。
為になる情報ありがとうございます。ブログやYouTube、拝見しています。
体育教師という一見、精神力強そうな人が集まる教科担当の人も苦しむんだなって思いました。
残れる人ってどんな人間なんだろうなあて考えちゃいます。
コメントありがとうございます。
教育界で今現在おられる方、全員すごいと思います。