もしくは
こんなようなセリフ聞いたことありませんか?
おそらく人生に1回くらいは聞いたことのあるフレーズではないかなと思います。
今日は公立中学校教員を退職した私が「公務員が安定とは言えない理由」を記事にしたいと思います。
もくじ
安定しているから公務員になりたい?大学生
普段、私は大学生と話すことはないのですが、先日、大学生とよく接する方2名からお話を伺いました。
なんと、大学生が公務員を志望する割合が増えている気がするとのこと。
私はてっきり時代的に少なくなっていっていると思ったのですが、どうやら公務員志望は増えているそうです。
私が話したお二人の話によると、大学生になったらなんとなく公務員試験の勉強をして、いざ大学3年生になる頃に学力が足りないことに気づき始めて、就活しようかと悩むらしい…
私は「公務員も民間も両方受ければいいじゃん?」と思ったのですが、
「民間で受けたいと思うところがない」そうです。
では、「なぜ公務員になりたいの?」と聞いたところ
「安定しているから」
なりたい職業ランキングで公務員はやはり上位
2017年、ソニー生命が発表した『高校生の将来なりたい職業ランキング』では、公務員になりたいは男子で4位、女子は1位という結果です。
また、2018年に行われた「大学1、2年生が就職したいと思う 企業・業種ランキング」 調査では、地方公務員が1位、国家公務員が3位と上位を占めています。
「大学1、2年生が就職したいと思う 企業・業種ランキング」 調査
地方公務員、国家公務員を志望する理由というものも載っていました。
見てください、この「安定」ワードの多さ…
「大学1、2年生が就職したいと思う 企業・業種ランキング」 調査
そもそも公務員になりたい理由
この調査の高校生や大学生はちゃんと公務員の人から聞いているのでしょうか。
公務員ではない親や身近な大人からなんとなくなイメージで聞いてる可能性もありますよね。
実際、十年ちょっと前に大学生の私に対して、私の親は公務員ではないのに、「安定しているから公務員の方がいい」と言っていました。
その意図は私の親が自営業で苦労したからなのですが、別に公務員でなくてもいいような気もします。
大学生時代のバイト先の正社員の方も、「特に女は公務員がいいんじゃない?」と。
ポンコツな当時の私は、スポーツクラブの就活もして内定ももらっていましたが、言われた通り、教員になりました。
→詳しくはみほの自己紹介ページへ
でも、私にアドバイスした人、皆公務員ではなかった…
…という私の話は置いておいて、
別に、個人の自由だから、公務員になりたい理由はなんでもいいとは思います。
なんでもいいけど
と今の私なら言いますね。
本題「公務員が安定とは言えない理由」を説明します。
公務員が安定とは言えない理由
理由1:公務員も終身雇用ではなくなるだろうから
ご存知の通り、トヨタの社長や経団連が「終身雇用は限界」と発表しています。
このニュースを聞いて、
という心理が働いているのかなと。
この記事の冒頭で挙げた大学生たちも「大企業が無理なら公務員しかない」ということなのでしょうか。
でも、日本一の大企業トヨタが終身雇用をやめたら、公務員なら大丈夫ではなくて、公務員も同じようにそろそろ終身雇用が終わると考える必要があると思います。
特に、公務員の仕事内容はAI化しやすいことも多いですし、人口も減っていて、税収も少なくなっていくでしょうし、全公務員に定年まで雇って給料を払うこと自体難しくなるのではないかと思います。
また、終身雇用の廃止だけでなく、年功序列もなくなり、公務員も実力主義になっていくでしょう。
理由2:心が病んだらそもそも安定どころではないから
「心が病んだらそもそも安定どころではない!」私は1番これが言いたい!
そもそも安定とは何でしょうか。
給料?待遇?福利厚生?大事なこと忘れてません?
きっと公務員が安定っていう人は心の安定をおろそかにしている気がします。
安定だからという理由で、公務員になったとして、単純にそんな理由で40年も勤められるのでしょうか。
公務員が安定という人の「安定」って定年まで公務員続ける前提の話ですよね?
安定だけが理由で「何で自分はこんなところで仕事しているんだろう?でも、給料が安定しているから…」とか思いながら40年、人生の半分、しかも1番油ののった?時期に過ごすのって、心すさみませんか?
私は教員というちょっと特殊な公務員だけど、安定だからといって続けられる仕事ではありませんでした。
実際にパニック障害、うつ状態になって、休まざるをえなかったし、仕事を続けられる状態ではなくなりました。
もちろん、公務員の休職の待遇とか実際に良くて、その意味の安定もあるかもしれないけど、ちょっと違和感を感じます。
公務員になれたそのときは合格したら嬉しいのは間違いないと思いますが、したくないこと、しんどいことを続けてメンタル壊してしまったら、それこそ安定じゃないです。
これからの時代の安定とは?
世間のいう「安定」ということばは、主に給料、待遇、福利厚生などです。
しかし、公務員でメンタルをやってしまった私としては、安定という枠に「心の安定」もプラスしてほしいなと思います。
そういう意味でも、好きなことを見つけて仕事にすることは大事です。
「途中で辞めてはいけない」というわけではないですが、無理なく続けられることを仕事にするのが一つのポイントになるのかなと思います。
そして、お金の面からしても、いつ解雇されるかわからない時代になります。
これからは一つの仕事だけではなく、副業、複業も視野に入れていかなければいけないと思います。
これからの時代の安定とは、「心の安定を保ちながらの複業」になってくると個人的には考えています。
*14年間、公務員として奈良県庁に勤めていたハルさんの「グッバイ公務員」読んでほしい
→働くすべての人に読んでほしい「グッバイ公務員」レビュー
*これからは過去にしがみついたりするのが損だと思う
→教員を辞めるのに勇気がいるのはなぜ?
*公務員もいずれ副業OKが当たり前になると思うけど、今はまだ厳しいよね
→教員を辞めるたった一つの理由