そんな風に思ったことはありませんか?
私は中学校教員を退職して、少しだけですが知り合いの子の家庭教師(中学生3年生Mちゃん)をしています。
先日、GW10連休が明けて、初の家庭教師に行ってきました。
Mちゃんは、宿題など前日でギリギリになることも多いですが、答えを見ずに、なんとかできる子です。
平日は部活動に加えて、クラブチームにも所属しており、平日の学習は隙間時間をうまく使って、なんとかできています。
長期休みや定期テストの提出物もそれなりにこなしてきてはいましたが、今回のGWは宿題を半分以上できずに、提出日を迎えてしまったとのこと。
親御さんも心配してこのことを伝えてきたので、今日は勉強ではなく、作戦会議をいたしました。
作戦会議と言っても、私はそんな立派なアドバイスはできないし、何より本人の「なんとかしたい」「このままじゃいけない」という気持ちを引き出す方が大事かなと思ったので、話を聞いていると、Mちゃん本人もだいぶ困っている様子。
話している中で、原因はいろいろありますが、「休日10日間で計画を立てられず、なんとなく過ごしてしまった」という結論。
平日1日ならきちんとできる、土日休みもなんとかできる、長期休みや定期テスト前は計画表があるからざっくりだけどできる。
このGW10日間は普段の休日扱いだから、計画表もなく、そのまま欲するままにダラダラ過ごしてしまって、気づいた頃には、もう手をつけられないくらいになっていたとのこと。
この話をした日の家庭教師は、勉強せずにひたすら話をしましたが、私も得るものがあったなぁと思います。
もちろんMちゃんに対して、計画を立てて物事を進めることにもっと注力しなければいけないと思いましたが、私が1番思ったのは、
と(笑)
長期的、将来的な利益を見据えて、今の行動を律する仕組みづくりをしなければ、と私自身も背筋を伸ばす機会になりました。
今日の記事は、
- 人生は目先の利益と将来の利益をどっちを取るのかの連続であるということ
- 行動を律するための方法
について書いてみたいと思います。
大人になっても目先の利益と将来の利益に悩むのは一緒
今回Mちゃんが宿題を終わらせられなかったということは、いい機会だったと私は思います。
しかも、GWが長すぎたからこそ、計画が大事であるという問題がクリアになりました。
GWが4連休くらいだったり、変に10連休だからと言って計画表が学校から提供されていたら、気づかなかった問題です。
平日、部活とクラブチームに加えて、膨大な宿題をこなしている中学生。
目の前に10日間の休みがあったら、大体の子はまず一息つきたくなるでしょう。
10日後、宿題を終わらせて気持ちよく学校に行くというのが利益だとした場合、その10日間、どう行動できるか、どう計画を立てるか。
目先の利益を考えるなら、気が向くまでとりあえずダラダラしまくる。
将来の利益(と言っても10日後)を考えるなら、少なくとも気が向くまでダラダラしまくるという選択肢ではないはず。
私はそれって大人になっても同じ、常に出てくる課題だなーと思いました。
例えば、ダイエット。3ヶ月後マイナス3kg。
目先の利益を考えるなら、はじめの2ヶ月半は食事も運動もにせず、大好きなチョコレートを食べ、最後の半月でラストスパートをかけようと思った頃には、「もう無理」とあきらめる。
もしくは最後の10日間で断食などの強行突破をして、体調を崩す、最悪リバウンドでより体重が増える。
将来の利益を考えられれば、1ヶ月1kg。毎日、甘いものを控える、運動をする、など。自分が続けられそうなことで有効なことを続ける、もしくは続けられる仕組みづくりをする。
などなど。
目先の利益を感じながら、将来的な利益に進む行動って本当に難しい
これね、私も書くのは簡単なんですよ(笑)
行動するのは難しい。
難しいって思うメンタルブロックがまだあるだけなのかもしれないです。
そこが人間らしいっちゃ人間らしいところではあっていいんですが、人生、目先の利益に揺らぐ自分と将来の利益のために頑張る自分の葛藤の連続であると思うんですね。
そんな時、大事なことは、
- 1回失敗して「もうこんな思いはしたくない」という経験と
- 自分が本当に成し遂げたいことなのかいうこと
だと思います。
全部が全部、長期的利益で考えられたら苦労しないし、そんな完璧人間いないと思うし、本当に自分がやりたいこと、成し遂げたいことだけでいいと個人的には思います。
私も今、目標があって、それは端的にいうと「お金と時間の自由を手に入れること」です。
この目標は目先の利益に走りやすいです。
教員を辞めて、時間はありますが、正直お金のことは心配です。
今、お金を作ることを考えたら、どこか勤めに行けば、お金は得られますが、長期的なお金の自由は作れません。
これはその場で働く労働力でしか、お金を得ていないからです。
だから、今は比較的時間の融通も利くことしかせず、お金の自由を手に入れるための仕組みづくりを自由な時間を使って積み重ねています。
なので、今回、Mちゃんの話を聞いて、今の自分はどうだろうかと振り返られたことはとても良かったです。
「他人の振り見て我が振り直せ」とはまさにこのことですね。
行動を律する方法、計画って大事だなと改めて思う
今回思ったのは、ざっくりでも計画ってバカにならないなと思いました。
Mちゃんは計画表はきちんと書くタイプではないけど、ざっくりでも視覚化できるものがあるだけで、自分の行動を少し修正することができます。
例えば、ワークが全部で○ページだから、だいたい1日○ページすれば終わるな、夏休み半分終わったから、宿題も半分くらい思っているといいな、という感じ。
これは多くのことにも当てはまるのではないかと思います。
もちろん綿密に計画たてれば立てるほど、具体的になっていいのかもしれないけど、人によっては苦しくなることも多いです。
まぁ、苦しくなる時はその方法がその人に合っていないということも考えられますが。
で、最近思うのは、続けられる仕組みづくりだなと。
どうしても人間、なんとなくやる気になるときとなんとなくやる気がない時があります。
でも、それに任せていると、私なんかいつもやる気ないことになりそうです(笑)
やる気になるならないではなく(体調が悪いのは別)どんな時でも行動できる仕組みづくりだなと最近つくづく思います。
その仕組みづくりとは…はい、現在私も模索中でございます…
ここでも実践あるのみと気付かされます。
以上、中学生の家庭教師をして、自分も目先の利益に手を伸ばしてしまうのではなく、将来、長期的な利益を見据えて行動しようと、背筋を伸ばしたことでした。
*教員を辞める決断も結果論だけど、意外と長期的利益だなと個人的には思う
→教員を辞めるのに勇気がいるのはなぜ?
*うつの治療こそ、長期的に考えたい部類だと思う。
→仕事に復帰するよりうつを治療することを最優先しなければいけない理由