先日、突然、見覚えのある名前の方からメッセンジャーからメッセージが来ました。
この方(ここではA先生とします)は、教員時代の元同僚でありますが、当時は担当学年も違い、接点はそれほどありません。
が、中学校3校、1学年10クラス弱の大規模校も勤めましたが、比較的、人の顔や名前を覚えるのが得意なので、A先生とは飲みに行ったことも数回ありますから、覚えています。
この記事で、A先生の身バレを防ぐため、若干ぼやかしますね。
私のA先生に対する印象は、一言で言うと「まじめ」
そして、自分の意見をきちんと持って、それが言えるタイプの方です。
A先生から、「私もうつです。」とメッセンジャーがきた時、なんとなくですが納得できました。
話を聞くと、A先生は
- 配偶者、子あり
- うつ歴は数年
- 休職と復職を繰り返している
とのこと。
私が1番気になるのは、休職と復職を繰り返していますが、その休職がだんだん長引いているということ。
私的には2年くらいゆっくり休めばいいのに…と思うところなんですが、A先生がゆっくり休めない理由があるということが分かりました。
今回の記事は、A先生とのやりとりで、教員のうつ、休職、復職について思ったことをつらつらと書こうと思います。
教員としての目標がはっきりしていることが復職につながる
A先生とはメッセンジャーの後、LINEに切り替えて、やり取りしていましたが、A先生の文面は元気がある印象。
それもそのはず。
教員としての目標がはっきりしていらっしゃいました。
うつになってストレスがかかる管理職になるというつもりはさらさらないようですが、
- 学年主任&担任で卒業生を出す
- 部活でもう一度精一杯やる
という目標があるそうです。
確かにこれは復職しないと叶えられないし、A先生自身も目標がなければ復職する意味はないとおっしゃっています。
そこで私は自分のことを考えてみました。
私が中学校教員のときの目標は「1年生から3年間みて、卒業生を出す」ということでした。
そして、私はもうすぐ達成するであろう中3担任の11月から休職しました。
あと5ヶ月で目標が達成できるところまできていて、休む方を選びました。
他人から見たら、「それくらいしんどかったんだね」とも取れるし、「その程度の目標だったんだね」とも取れます。
まぁ、どっちにしろ、自分は休むほうを選びました。
卒業生を出すという目標より、自分の命の方が大事だと思ったからです。
たまにふと、「あのとき、休まずに頑張れたか?」とか考えることもありますが、いつも「あれはどう考えても無理だった」と思ってしまいます。
だから、途中で目標を投げ出してしまったことに対しても、後悔はありません。
…が、あのときの生徒たちのことを考えると、申し訳ない気持ちです。
A先生の話を聞いて、すごいなと思いつつも、心配にもなりました。
うつが悪化することだけは避けてほしい
A先生はうつなのにも関わらず、教員としての目標がしっかりしすぎていて、心配になりました。
目標を持っていることは素晴らしいのだけど、どうか頑張りすぎて人間として潰れないでほしいです。
私は、教員として休職して、復帰しようと思えなくて、なぜか「あーダメ人間だ」と思ってた時期がありました。
客観的に見れば、別に教員として復職できないというだけなのに、「教員できない=ダメ人間」というレッテルを自分で貼ってしまっていました。
こうなると、教員としてだけではなく、社会復帰も難しくなるので、どうかA先生にはそうならないでほしい。(A先生は私と同じ考えをするわけではないですが)
特に休職、復職を繰り返し、長引いていることから、余計心配です。
復職を目指しているA先生には水を差すようで悪いですが、休職期間で少し元気なときに、外の世界もぜひ見てほしいなと思いました。
歳を重ねるごとにやめにくくなる仕事
でも、A先生はさすが。
さらに素晴らしくて「やるだけやって、ダメなら転職を考えている」とのこと。
やむを得ず、休職と復職を繰り返しながらほそぼそと教員をやっていくという道もありますし、A先生は自分より年上で、配偶者もいて、子どももいます。
その中でこういう言葉が出るのは、すごいなと思いました。
…と同時に私が思ったことは、やはり教員は歳を重ねるごとにやめにくくなる仕事だなということ。
実際に私はA先生を想像して、「この年齢で配偶者や子どももいる状況で転職を考えられるってすごいな。この年齢くらいがギリギリなのかな」と思いました。
もちろん年齢だけではないですが、20代の独り身の新卒が転職するのとわけが違います。
私は32歳で退職しましたが、自分がA先生の現在の立場だったら…と思うと、退職、転職はしぶるかもしれません。(普段ブログであんなに教員辞めてよかったと言っているけれど、実際想像すると躊躇する…笑)
改めて、教員以外もそうかもだけど、A先生をきっかけに、歳を重ねるごとにやめにくくなる仕事だなと思いました。
第3者からはA先生を特定できないようには配慮したつもりです。
A先生はこのブログを見ているか分からないけど、A先生に直接この内容を伝えるのはおこがましいと思いながらも、なんとなくA先生が見ていたらと…思い、ブログという形で書かせていただきました。
*教員辞めた理由はうつもそうだけど、これからの教育を考えたときに違和感を感じたから
→教員を辞めるたった一つの理由
*無職でも死なないけど、うつで死ぬ可能性はあるからね。
→仕事に復帰するよりうつを治療することを最優先しなければいけない理由
*教員を辞めると会社員を辞めるの違い、あると思う。
→教員を辞めるのに勇気がいるのはなぜ?
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