と思っているそこのあなた。
2000年に発売された有名な著書「金持ち父さん貧乏父さん」をまず読みましょう。
私もいまさらですが、32歳中学校の教員という勤め人を卒業してから「金持ち父さん貧乏父さん」を読みました。
私が思ったこと…
なぜって?
本書の冒頭の文を引用します。
いい教育を受け、いい成績をとるというのはもはや成功へのパスポートではない。
いまの子供たちは時代遅れの教育システムの中で、将来けっして使うことのない知識を学び、もはや存在しない世界で生きるための準備をして何年ものときをむだに過ごしている。
もう一度私の気持ちを言います。
もちろん教育者ではなくても、ほとんどの人が学校教育を受けて育っています。
つまり、学校教育を受けた人は読んでほしいですね~。
(はい。この時点で日本の90%以上は読むべし!ということです笑)
「金持ち父さん貧乏父さん」は簡単にいうと、学校教育では教えてくれないお金のことを学べる本です。
人間はお金を使って生きていくのに、学校教育ではお金のことを教えてくれません。
そして、学校教育の指導要領(学校で教える内容のカリキュラム)には、お金の勉強のことは書かれていません。
これってめちゃくちゃ不思議ですよね。
っていう話をすると、話が別方向に行きそうなので、この記事では、学校では教えてくれないお金の話が書いてある「金持ち父さん貧乏父さん」を元教員が読んで特に印象が残ったところを3つ紹介するという少しニッチな記事でございます。
それではいきましょう。
もくじ
①金持ちと貧乏の違いは「お金を生む資産を買うか」「負債の意味の認識」
この本の言いたいことを要約すると「金持ちと貧乏の違いはお金を生む資産を買うかどうか」ということだと私は思います。
貧乏人の場合は、
収入が発生する
↓
給料としてもらう前に税金や保険を引かれる
↓
引かれるものが完全に引かれた少しのきれいなお金しか残らない
そして、ちょっと良い中流の勤め人になって収入は増えて楽になるかと思いきや、
収入が増える
↓
同時に一緒に税金、保険金も増える
↓
なぜかマイホームの夢を見て、ローンを組んで、さらに引かれるものが多くなる
↓
負債ばかり増える
↓
より貧乏になってしまうorなかなか貯金が増えない
という恐怖のカラクリ。
マイホームは負債でしかなく、お金を生むものではないので、資産ではないのです。
↑このことを勘違いしている人が多く、なぜか皆、夢のマイホームを買ってしまい、苦しい思いをする…
うつを患って休職退職した私からしたら、マイホームの35年ローンとか超恐ろしいです…
ちょっと話がずれてしまいましたが、では、金持ちの貧乏人との決定的な違いとは?
それは「収入でまずお金を生む資産を買い、お金に働いてもらうことを考える」ということです。
お金の使い道は浪費、消費、投資の3つがあります。
- 浪費…無駄遣い
- 消費…必要だけど、使うとなくなるもの
- 投資…使ってもプラスになるもの
貧乏人は浪費と消費ばかりで、投資という意識がありません。
だから、常に朝早くに起きて会社に行って働くことしかできなくなります。
それとは反対に、金持ちは投資を常に意識します。
学校教育では投資については習いませんが、投資の考えを持たないと金持ちにはなれません。
ここがこの本の1番言いたいこと、そして面白いところです。
②失敗を恐れるから金持ちになれない。やってみなくちゃ分からないのにやらない人が多い
では、お金を生む資産を買えば、金持ちになれるのに、なぜみんな金持ちではないか。
むしろ金持ちの方が少ないのかと言うと、皆失敗が怖いから。
多くの人は
失敗を恐れている
↓
資産を買うという選択をしない
↓
朝起きて勤めに行くという働き方を選択する
んですね。失敗が怖いんです。
人間、今までと違うことをしたり、また学校教育などでは「投資=危険!詐欺だ!」というような刷り込みも少しありますからね。
でも、自分の頭で冷静に考えたり、調べたりすれば、これは投資なのか、詐欺なのかわかるものも多いです。
学校教育の言うとおりにしていると、危険なことはしないで、安全な労働を選んでしまうのは当然かなと思います。
この「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで、まずは冷静に自分の頭で考えてみることが大事ということを学べたと思います。
恐怖というものは、そのことについて知らないから、漠然としているから起こるもので、調べて実態がはっきりしてくれば、恐怖ではなくなるということ。
まずは考えてみる、調べてみるという行動が大事だとも思いました。
③ジェネラリスト(オールラウンダー)の意外な価値
「ジェネラリスト(オールラウンダー)=なんでもそれなりにできる」ということに価値があるということ、これは新しい発見でした。
今の時代、ニッチやマイノリティーの時代、そしてスペシャリストの時代と思っていましたが、スペシャリストは全体の経済の流れが分からない、それではお金を生み出すことはできないということ。
例えばすごい美味しいカレーを作ることができるスペシャリストになれても、その材料を仕入れ先を知らなかったり、売る方法を知らなければ、お金を生み出すことはできないということです。
ジェネラリスト、オールラウンダーは何事も中途半端で、ある意味何もできないと批判されることもありますが、全体像を知っていることは強みであるということです。
ここは少し学校教育の強みでして、学校教育で良い成績をとっていると、良い大学、良い企業、そして総合職にたいていはなります。(ここでの「良い」という意味はちょっと微妙ですが)
総合職だと、いろんな部署を経験し、3年ごとくらいで異動させられます。
総合職で移動が頻繁であることのメリットは、全体を把握できるということ。
全体を知ることができると、その会社の仕入れから売りまでの流れが分かります。
これを自分のビジネスに応用できるということです。
ジェネラリスト、オールラウンダーは全体をみることが得意、そして強みであるということに私は勇気をもらいました。
「金持ち父さん貧乏父さん」読んだことない人はまずは手に取ってみて
「金持ち父さん貧乏父さん」は見た目は分厚い本ですが、思ったよりもサクサクと読めます。
物語形式なので、経済とかの難しい本が苦手な人も読みやすいと思います。
そして、何と言ってもベストセラー。
日本の経営者はほとんど読んでいるのではないか?というくらい、「金持ち父さん貧乏父さん」有名な本です。
32歳で初めて読んだ私がいうのもなんですが、この有名な本を読まずに年を取ることはやばい気がします。
そして、私はこの本をぜひ教育者、教員に読んでほしいと思います。
教員は経済を動かすわけではないけど、学級の「経営」をしているということ。
将来、学校教育では収まらない可能性の溢れた子を預かる者として、読んでほしい本です。
まだ「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだことないあなた、この機会に手に取ってみてください。
*学校教育で教わらないことが学べるといえば、ホリエモンの本もいいですね。
→『「好き」を仕事にして生きる』レビュー
*今の常識から打破するなら、約ネバはマンガにもなっているから、かなりおすすめ!
→「約束のネバーランド」レビュー窮屈な世界から抜け出したい人へ
*私の中で、学校教育に反した1番のことはやはり「教員退職」勇気いりました。
→教員最後の日に思うこと。後悔はない。