教員最後の日、後悔はない

 

大学3年生のとき、母校に教育実習に行って決意したこと。

「ここで学校の先生になる」

 

晴れて社会人5年目に地元で教員になることができた。すごく嬉しかった。

この頃はこの仕事に全うすると思っていた。

 

しかし、パニック障害になって、体調も悪くなってきて、でも年々仕事量が増え、重たくなってくる。

「このままこんなのがあと数十年も続くのか」と思うと自信がなくなっていた。

 

頭の中が仕事中心になって、余裕がなくなっていった。

ある日突然起きられなくなり、休職することとなった。

 

そして、いよいよ明日2018年12月31日、退職する。

 

今、今日しか書けないことを書いておこうと思う。

これが未来の自分に、そして、退職を考えている世の中の誰かの支えなればと願います。

 

教員最後の今日と退職の明日、特に変わらないから実感はない

退職を決めたのは、12月の初旬。例の事件が起きたから。

その時は「ここで教員の職に居座ったとしても何にもいいことはないな」と思った。

 

「辞めても大丈夫かな」っていう不安な感情よりも、

「辞めた方がやりたいことをやりたいようにできるじゃん」っていうメリットデメリットの計算。

とにかく、いろいろ言われることがめんどくさかった。

 

割と即決したけど、今も「辞めても大丈夫かな」という不安は感じない。

おそらく、これを書いている今日も、無職となった明日も大きく人生は変わらないから。

じわじわと、「あー、辞めたんだな」って感じるんだと思う。

 

後悔はしてないけど、最後まで見てあげられたらよかったな

私は中学1年生からずっと持ち上がってきた3年生の担任をしていた年の11月に休職をした。

しかも、初めての中学3年生の担任だった。

1年生から見てきて、正直めっちゃ大変だったけど、めっちゃ成長した。私も含めて。

「3年間見てきた、この子らの卒業式は最高だろうな」と思ってた。

でも、私はそれを捨てた。

 

それだけが後悔だけど、じゃ、あのとき休まず踏ん張れたかというと無理だったと今でも思う。

もうどうしようもできないけど、教員やってて唯一の心残りは「あの子たちと最後までいられなかったこと」

 

戻ることが想像できないからこれでいい

自分の中で、やっぱり担任してきた子たちは忘れられない

この8年間で担任したのは6年で150人くらいかな。

教員人生は8年なので少ない方だけど、少ない分だけ忘れないですむ

 

じゃ、もう1回、一から学校に戻って先生をしたいかというと、今のところはもういいかな。

戻ることを全然想像できない

だから、辞めるという決断はこれでいいと思う。

 

教育は学校だけじゃない。自分にしかできないことをする

ブログの他の記事にも書いているけれど、学校という場所は煩雑だ

先生でいるにはいろんなことをしなくちゃいけない。もうキャパオーバーしすぎてると思う。

聞くだけで「もう無理」ってなる。

学校の先生はしばらくいいやって感じ

 

でも、今でも教育には興味があるし、学校以外でも教育に携われる場所はたくさんある。

というか、教育は意味が広い

私は、元中学校教師でうつになった。この経験を活かしてどうやって生きることが幸せなのかを伝えていくことも教育につながると思う。

これは経験した私だからこそできること。私にしかできないことをしていきたい。

 

前に進む。今はただそれだけ。

明日、教員を退職するということ。この事実は変わらない。

退職することを今は後悔はしていないし、もう「これからどうするか」だけ。

 

「パニック障害になってさえいなければ」「もう少し強かったら」とは思わないけど、こうやって休むことになって、退職することになったのも意味があるのかなって思う。

『ツレがうつになりまして』のハルさんがいう言葉「なぜツレがうつになったのかではなく、ツレがうつになった意味は何か」

この言葉が好きです。

 

「なぜうつになったのか」の過去の理由が分かることも大事だけど、それ以上に「うつになった意味」は未来に活きるもの。

私がパニック障害になった意味、うつになった意味、退職する意味、これらはきっと未来の何かにつながってる。

とにかく、今は前を向いて進んでいこう。

 

私、教員人生おつかれさまでした。

 

 

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