うつの人って極限まで行くと「死にたい」とか「消えたい」って発想が浮かびます。
私は
となんとも合理的な考えを持った時期もありました。
あまり現実的ではないので、ちょこっと考えた程度で、そんなに「死にたい」って思ったことは多くないです。
しかし、うつで死を選んでしまう人も一定数いるのは事実です。
松本人志さんがアイドルグループ「愛の葉Girls」の大本萌景さん(享年16)の自殺への発言に対して、こんな議論がありました。
自殺する子供をひとりでも減らすため【死んだら負け】をオレは言い続けるよ。。。
— 松本人志 (@matsu_bouzu) October 16, 2018
いじめ問題に対して「死んだら負け」というのは問題の矮小化で「いじめられた側で何とかせよ」ということなので、そもそもの発端であるいじめた側について何らかの対策を示さないことには、構造が変わらず、また「死んだら負けだから我慢する人間」を生産し続けるだけである。
— 蝉川夏哉の自宅療養 (@osaka_seventeen) October 18, 2018
松ちゃんの #死んだら負け を否定する気はないし、この言葉やその意図を見て元気になる人が必ずいると思う。何なら松ちゃんの言葉ってだけで楽になる人もいるだろうな。
けどそんな人ばかりでは無いだろうから、死んだら負けを見て辛い人は #死にたい理由は何だろう を見て使ってみてくれ。
— まるるんず@メンタルヘルスVtuber (@marurunzmemo) October 22, 2018
【死んだら負け】…僕が高次脳機能障害盛んなりし頃にマジ死のうかと本気で考えたのは、凄く単純に「死んだほうがらくなぐらい辛いから」だった。死んだら負けとか言われた瞬間、そのぐらい苦しい状態を全否定されたことになるって分かって欲しい。残酷とかの言葉じゃ言い表せない
— 鈴木大介 (@Dyskens) October 17, 2018
うつで死にたいと考えている人に「死んだら負け」は威圧的
では、私はこの「死んだら負け」の松本人志さんの発言をどう考えているのか。
松本さんはおそらくですが、「死んだら終わりだから生きよう」を強く言ってるだけ。
でも、うつで自殺を考えているような人は、強くいるのがしんどいんです。楽になりたいだけなんです。
そこで「負けるなー!」という言い方はもうお腹いっぱいなんですよね。
負けてもいいから楽にならせてくれ。って感じ。
だから、私から言わせれば、松本さんはうつの人の気持ち側に立ててないって感じかな。
うつで死にたいと考えている人へ行動を示す
「死んだら負け」の真意はいいと思うんですが、この言葉にうつの人へどうしたらいいか肯定的な言葉がないんですね。
元教員の立場から言わせてもらうと、この言葉、「死ぬ」「負け」っていう否定的な言葉で成り立っているので、行動を変えにくいんです。
そこで私は「死んだら負け」を肯定的にした言葉「逃げるが勝ち」がいいのかと思います。
これだと「逃げたらいいんだ」って分かりやすいし、行動しやすいですよね。
言葉遊びになっているかもしれませんが、本当こういうちょっとした言い方の違いって大事なんですよね。
「逃げるが勝ち」を多くの人が勧めている
「死んだら負け」ではなく「逃げるが勝ち」
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) October 19, 2018
死んだら負けより逃げるが勝ちのがええんとちゃうかい
せやろがいおじさんその通り— 有坂愛海728初台ワンマン! (@arisakaemi) October 24, 2018
本当微妙な違いなだけですが、やっぱこのニュアンスが好きですね。
しかも、このせやろがいおじさんの動画、納得です。うまく松本さんのこともカバーしてるというか。よくわかってらっしゃる。
そして、こんな本もあるんですよ。
自分もなぜかうつになる前に買ってました。
井口晃さんの「人生の9割は逃げていい。」
冷静に考えてみると、あなたが逃げたところでその時は「逃げたな!」って思われるかもしれないけど、その一瞬だけですもんね。
意外と他人はあなたがその場にいなくなることはすぐ忘れます。
現に、私も校長以外の職場の人から連絡一切こないですから。ありがたい。
そして、「生きていれば今までと違う世界がある」って思います。
私も教員やっててうつになったけど、教員を離れてみたら、
twitterとかオンラインサロンとか他にも面白い世界がありましたし、
今までと全然違う人付き合いになり、顔を出すところも変わったので明らかに見える世界が変わりました。
うつで死んでしまいたいなって思っている人は気持ちが自分の中へ中へふさぎ込んでしまってることが多いです。
死にたい人はとりあえずどんな腐った生活してもいいし、どんなにカッコ悪くてもいいから生きてほしい。
とりあえず嫌な環境から逃げよう。
そして自分が落ち着く環境に行ったら、必ず上向きになってくるから。
そしたら必ず今までと違う世界に出会えるから。
自分に合うまでとことん逃げよう。
逃げるが勝ち。