こんにちは、みほです!
公立中学校の保健体育の教員をしていましたが、パニック障害やうつで休職し、休職中に「あれ?学校ってなんかおかしくないか?」と気づいてしまい、
Twitterやブログでいろいろ発信していたところ、教育委員会にバレ、
「Twitter、ブログ辞めて、教員続けるか」
「教員辞めて、発信続けるか」
の選択を迫られ、「教員辞めて発信を続ける」をなぜか選んだしまった元アホ教員です。
さて、今日は精神疾患の話題です。
うつなどの精神疾患で精神科や心療内科に通っているそこのあなた。
という方はこの記事を読む必要はありません。しかし…
という方は自分で言うのもなんだけど、この記事は絶対読むべし!
なぜかというとめちゃくちゃ損しているからです。
この自立支援医療制度とは、申請するだけで精神科、心療内科の通院費がめちゃくちゃ安くなるのですから…
今日はそんな「自立支援医療制度」について、たっぷりとお伝えします。
もくじ
自立支援医療制度とはこんな制度
自立支援医療制度を知らない人が多すぎる。
制度を利用すれば、負担額が1割になるので本当に助かる。
対象の病気の人は必ず申請して欲しい!#自立支援医療 #双極性障害 #躁鬱— まい@双極 (@maimai_moon_ss) February 6, 2018
【自立支援制度】
私は、ほっしー@HossyMentalHack さんのブログでこの制度知って、
この前やっと申請しました。
私の場合は、病院で手続きしてくれました。
このお医者さんめちゃ親切。
普通はこちらから切り出すまで口にしてくれません。#うつ甘 pic.twitter.com/ZQoM4GiFvS— みほ@教員退職→SNSで独立 (@miho1ara) August 24, 2018
自立支援医療制度については厚生労働省のHPにもきちんと載っていますが、全く読む気がしません(笑)
なので、いろいろ省いて、超簡単に言います。
自立支援医療制度とは、申請すれば医療費が1割負担になる制度!
なぜ1割負担になるの?
通常、医療費は3割負担ですよね。
風邪をひいて内科に行ったり、ケガして整形外科に行ったり、歯医者、眼科に行ったり…
これらの通院はある程度の期間で治ります。
しかし、「うつなどの精神疾患は一生付き合っていう可能性があるということ」から、医療費がかさむことが多いので、このような負担を軽くしようということで、申請すれば1割負担で済むという制度です。
指定した1つの病院、1つの薬局で適用
申請すればどの医療費も1割負担になるわけではありません。
その病気に関わる病院1つと薬局1つだけ1割負担になります。
例えば、うつで通っているA病院とその薬を処方してくれるB薬局だけ1割負担です。
病院からはほとんど教えてくれない
自立支援医療制度のやっかいなこと、不思議なことがありまして、病院の方から勧めることはほとんどありません。
病院によっては紙で掲示してあるところもありますが、ほとんどの人が読まないでしょう。
なので、長い間通院していても知らない人も多いのが、この自立支援医療制度です。
早く申請したほうがいい
この制度は今初めて知ったそこのあなた。
知った今からもしくは、次の診察日にすぐ申請することをオススメします。
なぜなら、「申請した日から1割負担になり、さかのぼって請求できないから」です。
障害年金はさかのぼって請求できますが、自立支援医療制度は申請した日から!です。
自治体によって多少異なる
そう、こういう国の制度は本当に分かりにくいんですよ。
なので、あえていろんなことを削ってここには書いています。
また、自治体によっては負担0の場合もあったり、カウンセリングは適用されなかったりなどの多少の例外ももちろんあります。
この記事ではざっくりと紹介し、興味を持ったり、自分に近い情報をもっと知りたい場合など、細かいところまで知りたい方はご自身の住んでいる自治体のHPを見ることをオススメします。
自立支援医療制度を利用するとこんなにお得です
では、申請するのとしないのでは実際に金額がどれくらい違うのか見てみましょう。
きっと「こんなにも違うのか!」とびっくりするのではないかと思いますw
診察代
まずは診察代です。
これが申請する前の平成30年6月9日の領収書↓
申請前の診察代は2,130円です。
この日から私は自立支援医療制度が適用となりました。
申請が受理されるまでは一旦3割負担で支払いし、後日その分が返金される形になります。
で、申請が受理されたあと、新しく領収書が発行されました。
それがこちら↓
申請前2,130円
↓
申請後710円
になりました。
薬代
薬代も1割負担になります。
申請前はこちら↓
申請前は3,170円
この頃、サインバルタというジェネリックの後発医薬品がないお薬を処方されており、値段もお高い…
しかし、自立支援医療制度に申請すると…↓
申請前3,170円
↓
申請後1,060円
になりました。
1回の診察で3,530円もお得に
病院に代行して申請してもらい、市役所に申請した日から適用され、一旦3割負担して後日余分な2割が返金されました。
この1回の診察の差額は
- 診察代1,420円
- 薬代2,110円
合計3,530円返金されました。
↑これ1回の診察と薬代でですよ。
もちろん個人で処方されている薬も違いますし、診察代も月に何回通院しているかで金額も変わってきますが、それにしても大きい金額ですよね。
月に4回(=週に1回)通院していたら、軽く1万円違います…
特に精神科、心療内科に通院している方はお仕事に行けない人も多いはず。
収入の面で心配なら、こういう医療費の支援は受けておくべきです。
自立支援医療制度を申請する方法
この記事のはじめにもお伝えしましたが、病院の先生から自立支援医療制度を直接勧められることはあまりありません。
またまた厚生労働省のHPを調べると
- 自立支援医療制度の申請書
- 病院の診断書
- 身分証明書
- 世帯所得が分かるもの
- マイナンバーが分かるもの
などなど…
しかも、最終的には「自治体によっても違う」と書かれています。
全国共通したある方法があります!
それは、「主治医の先生に聞くこと」です。
これは私の場合なんですが、必要だったのは印鑑のみだったんですよ。
もうちょっというと、
病院で主治医に「自立支援医療制度に申し込みしたいです」と言う
↓
ソーシャルワーカーさんにつないでもらう
↓
書類を渡され、必要事項記入(住所、名前など)押印する
だけであとは病院が全て手続きをしてくれました。
費用も代行代などは特に必要なく、必要経費は
- 診断書作成の数千円
- 書類送付切手代82円
のみです。
こういう手続きをしてくれる病院もあるので、わざわざ自分で役所に手続きしに行く必要がないこともあります。
なので、スタートは「主治医に『自立支援医療制度を申請したいです』と聞くこと」です。
あとは言われた通りに流れにのるだけです。
自立支援医療制度の使い方
これもまた病院によって、自治体によって違うと思いますが、
申請して1ヶ月ほどしますと、受給者証と管理表(いくら支払いをしたか管理するもの)が届きます。
こちらが受給者証↓
こちらが管理表↓
私の場合は病院にこの受給者証と管理表が届き
- 原本は病院が管理
- コピーしたものは患者が管理
して、診察のたびにこの受給者証と管理表を受付で提出します。
診察が終わると返却され、薬局でも提出します。
この手続きによって、1割負担になるような感じです。
まだ自立支援医療制度申し込んでいない人はすぐ申請するべし
自立支援医療制度はこのような感じです。
精神科、心療内科に通院している人はほとんど適用されるはずです。
申請しないと、月数千円レベルで損しています。
そして、さかのぼって返金してもらうことはできません。
申請して受理された日から適用になります。
まだ自立支援医療制度を申請していない人は、すぐに!
すぐじゃなくても、次の診察日に主治医に「自立支援医療制度を申請したいです」と声をかけるところからスタートしてみてください。
あわせて読みたい
▼この本には自立支援医療制度についても詳しくのってるよ!
▼障害者手帳もちょっと勇気いるけど申請してみた!
はじめまして。兵庫県の現役教員のものです。
ブログを読ませてもらってます。質問なのですが、
私もある疾患で通院しており自立支援医療制度をこのブログで知り使いたいのですが、
私は現役なので、公立学校共済に入ってます。そちらに何か申請したりばれたりはするのでしょうか?
とういのは採用される前にも患ったことのある疾患なので、ばれたら採用取り消しになったり学校に通知がきたりするのかな?とか
ちょっとわからなくて。。。別に通常勤務はできてるので大丈夫でしょうか?
みほ先生が申請された際のことを教えていただけますでしょうか。
厚かましいお願いですいません。ただ内容的に職場では聞きにくく誰に相談したらいいかわからずコメントさせてもらいました。
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いします。
なかなかメンタル疾患のこと、聞きにくいですよね。私もネットで知り、病院の先生に「自立支援医療制度を申請したいのですが、手続き教えてください」と言ったら、丁寧に教えてくれました。
病院や先生によるのかもしれませんが、「病院や先生の方から積極的に自立支援医療制度を提案してくれない、患者が言えば対応してくれる」というイメージです。ぜひ、勇気を出して病院の先生に伝えてみてください。職場の人には言わなくて大丈夫ですよ!
お返事頂きありがとうございます。
病院の窓口の人に尋ねてみたら、あちらは慣れた様子で書類一式もらえました。市役所にも行き、後は次回の診察で先生に診断書を貰えるみたいです。
特に職場に言わないでもいいとの事で安心しました。
このブログで自立支援制度を知らなければ、ずっと3割負担のままでした。
ありがとうございました。病院で教えて貰えると助かりますが、なかなか難しいのですかね…。
一歩踏み出せてよかったです。