10連休、唯一の遠出、大学の時の先輩Dさんに会いに行きました。
Dさんは体育大のある同好会の学年1つ上のキャプテンでした。
この同好会は簡単に言うと、子どもの運動指導をするような会で、そのキャプテンだったDさん。
Dさんは大学卒業後、教員となり、我ら後輩は「Dさんならスンバラシイ先生になるに違いない!」と思うような人。
しかし、このDさん、数ヶ月後にはなぜか平日の大学の授業に遊びにきていました。
Dさんは我らの学年にとって有名人であったので、だいぶざわつきました。
どうやらDさんはストレスで体にブツブツができてしまい、教員を休職しているとのこと。
それを聞いたとき、まだこれから同じ県の採用試験を受けようとしていた私は鳥肌もんでした。
その後、我もその県で働くことになって、4年は働きましたが。
Dさんは教員をそのまますぐ辞め、関東で運動指導教室(楽しく運動する教室)を個人で経営して、10年経った今もなお続けておられます。
実は2年前、私が休職して少し元気になった頃、Dさんに会いにわざわざ関東に行ってるんですね。
その当時の私はマンツーマンの運動塾やりたいと思っていて、その情報を聞きに行っていたのですが、今回は私のブログとか読んでくれて、Facebookで「まぁ、そろそろ1回話そうや」と言うことで会うことになりました。
某新幹線の駅の近くのGWでもめちゃ空いてるカフェで3時間ソフトドリンクのみで話し続けましたが、全然余裕でした(笑)
話した内容は、ほぼ教育について。
まぁ、Dさんも運動指導という名で教育を専門としており、私もこれから学校とは違う形の教育に携わろうとしているので、話は教育についてばかりです。
その中でも、特に盛り上がったところ、私が学ばせていただいたことを備忘録がてらつらつらと書いていきます。
大きくは
- 学校教育はやっぱ厳しいよね
- 人とのご縁は大事
- なんでもやってみなきゃわからない
という3つですかね。
他にもいっぱいしゃべてるけど、それはまた後日気が向いたら、単品で記事あげます。
それでは1つずついきましょ。
もくじ
学校では自分がやりたいこと時間的にも物理的にも厳しい
Dさんは同好会のキャプテンで、リーダーもできるし、イベント企画力もあるし、教員にめちゃくちゃ向いてると勝手に思ってたのですが、どうやら違うらしかったです。
Dさんも私も教員を辞めた側なので、どうしてもアンチ学校教育になっちゃうんですよね。すみません。
私はまだフラフラしてるけど、Dさんは辞めてほぼすぐに今やっている運動教室を立ち上げてやっていますから、きちんとやりたいことがはっきりしていたんですよね。
それが学校では実現できなかったという話。
Dさんのやっている運動教室は、特定のスポーツの技術指導ではなく、どうやったらみんなで楽しめるかを追求するような、スポーツを通しての人間教育という感じ。「運動は楽しいよ」ということを実感できるようになるための教室。
プロを育てるための運動教室ではなく、脳みそをスポーツを通して耕していく感じだと私は受け取ってます。(Dさん違ったら訂正してくださいね)
Dさんからしたら中学校や高校だともう運動得意=運動好き、運動不得意=運動嫌いが染み付いてしまってる感覚。
もう中学入学から部活動も決めちゃいますしね。
そうなるとDさんがやりたい「運動は楽しい」に変えるのは中学校、高校は厳しいなと感じたそうです。
小学校だったらまだ行けたかもしれないけど、残念ながら小学校免許は私たちの大学はとれなかったのでね(笑)
…ということもありますが、やっぱ教員てやらなくちゃいけなきゃいけないことが多すぎて、やりたいことが時間的にも物理的にも厳しいよねって話。
Dさんは初任で大規模校の中学校1年生の担任。部活は強豪の副顧問。
これかなり大変な部類ですよね。
初任で1年担任…先生も生徒も何もわからない。
なぜ、大規模校なのに、そんな人事になるのか。
部活も強豪だと毎週遠征、しかも副顧問だと自分で予定も決められない、まずはついていくしかない。
Dさんのスペックからして、きっと学校側も期待してたんでしょうね。
しかも、Dさんは教員の頃、0時帰宅、翌朝5時すぎには学校にいたとのこと。
100%病みますねぇ…
こりゃいくらすごい人でも、体調おかしくなるし、やりたいことがあったとしても、気力なくなります。
ここまで超ブラックなのはまれですが、基本、学校はそこそこブラックなので、Dさんはそんな環境でやりたいこともできないなら、いっそ自分で作った方がいいということで今の教室を立ち上げ、10年も続けているそうです。
私はそこまでできる人間じゃないし、今でもフラフラしてるけど、Dさんと私の結論は
「私たちは教員に向いていないから、さっさと辞めろっていう、そういう星の周りだったんだな。」
と笑い話しで終わりました。
人とのつながりは思いがけない出会いを生むからすぐ断らない
今回1番学んだことは「人とのつながりは思いがけない出会いを生むからすぐ断らない」ということですね。
Dさんは個人で運動教室をやっていますが、公の機関からのスポーツ事業の委託で行なっている部分も多いとのこと。
そうすると、備品や施設などは援助してもらえてありがたい反面、無茶振りなイベントの依頼などもあるらしいです(笑)
でも、とりあえずは「やってみます」と答えているとのこと。
なぜかというと、それをすることで、新しい人との繋がりができて、仕事につながることが多いということ。
Dさんは個人で経営しているのに、集客や営業は今まで一切していないらしく、ほとんどそういう人との繋がりで仕事をしているとのこと。
他にも自分が好きでやってるフットサルのチームメイトから、職場で運動教室やってくれないかと話が来たことがきっかけで仕事になっていたりとか。
個人事業で営業なしってあり得ます?
Dさんの人柄ももちろんあるけど、本当にすごい。
もちろんやってみるだけやって、ダメならそこでやめればいい。
私は結構はじめから選んじゃったりビビったりして断ることも多いので、気をつけようと思いました。
やってみなきゃ分からないから、とりあえずやってみる続けてみる
上の「人とのつながりは思いがけない出会いを生むからすぐ断らない」ともつながるところは多いのですが、とりあえずやってみる、続けてみるというのは大事ということも改めて感じました。
この記事のはじめに書いた、中学校や高校ではすでに運動得意=運動好き、運動不得意=運動嫌いが染み付いてしまっている件でもそうですが、
人間、「できない=つまらない」って思う人が多いんですよね。
でも、基本は好きかどうか。
どうしても嫌いなことはさっさとやめればいいと私は思いますが、「できない=嫌い」ではないと思うんですよね。
できないからつまらないではなく、できないからこそ楽しいし、できるようになると嬉しい。
スポーツや運動ってこれが分かりやすいから、楽しいんですよね。
私も運動指導の楽しみは「できないことができるようになること」にあると思ってます。
最近、スポーツ、運動はあまりしていないけど、ちょっとやってみようという気にもなれました。
対談をして、自分も2年前よりは成長しているなと感じた
Dさんとは他にも、どうやって勉強してるかとか、おすすめの本は何かとかを話しました。
Dさんはお子様もいて、子どもの運動指導を仕事にされていることもあって、今はもっぱら子どもの本を読んでいて、汐見稔幸さんの本をむさぼるように読んでいるとのこと。
子育て中の方はぜひ読んでみてください。
その中で私はこの『「天才」は学校で育たない』が気になったので読んでみようと思います。
Dさんとは2年ぶりに会って、前は私が聞いてばかり、でも何聞けばいいかも分からない状態(きっとやりたいことがはっきりしていなかったから)でしたが、今回は少しきちんと?話せたかな~と思います。
頭と思考はなんとなく成長している実感が持てたけど、この前も少し踏み出したばかりなので、行動していきたいと思います。
「行動すればなんとかなる…というか、行動しないとなんともならない!」ということをこの日、Dさんには教わりました。
本を読んだり、Twitterするのもいいけど、やはり人と直接話すのはいいですね。
Dさん、ありがとうございました!
*教員がブラックなのは、仕事が限りなくあるのに、残業代払わない制度「給特法」だよね
→教員のブラック労働の根源「給特法」とは
*勝手にだけど、教育こうなればいいのにな〜と考えてみた
→令和の教育を考える