年末になりましたね~。
小中学生は通知票をもらったのかなと思います。
通知票で友達と比べて、ショックを受けたり、親に怒られたり、褒められたり。
通知票をもらう時期はこういうやり取りがありますよね。
でも、その通知票を見て、
「え?なんでこれ、こんな評価なの?」
「4くらいかなと思ったのに、3だった」
「思ったより、良かった」
「去年の先生はいっぱい○つけてくれたのに、今年はすごい減った」
こんなことを誰でも1回は経験してるはず。
なぜそんなこと起きるのか。
通知票ってどんなものなのか。
元中学校の教員が教えますね。
もくじ
通知票の教科の評価の基本はこれで決まる
画像引用:個別指導の星和塾
小学校、中学校の義務教育の場合ですが、まず上の写真のように各教科の評価があります。
中学校の場合は国語以外は4項目の評価で
- 関心意欲態度
- 思考判断
- 技能
- 知識理解
という感じです。
中学校はA.B.Cで評価されその組み合わせで1~5の数字がつきます。
小学校は、よくできた、できた、もう少しの3段階のみで数字の評価はないところが多いでしょうか。
元中学校教員なので、中学校の話が主になりますが、
何でこの項目の評価しているかというと、
- テスト
- 小テスト
- 提出物
- 授業態度
- 発言
などです。
それぞれの項目が何で評価されているかというと
- 関心意欲態度…授業態度、発言、提出物など
- 思考判断…小テスト、テスト、提出物
- 技能…小テスト、テスト
- 知識理解…小テスト、テスト
これはあくまで一例であり、教科によっても、担当の先生によっても異なります。
どんな風に何を評価しているかは、事前に学校から生徒・保護者に向けて教科ごとに「通知票はこんな風にこんな配分でつけていますよ」というお知らせが事前にいっているはずです。
意外と左右するのは先生のさじ加減
通知表の左側に関しては、上記の通りです。
しかし、
「4くらいかなと思ったのに、3だった」
「思ったより、良かった」
こんなことがあるのは事実。
これにはいろんな理由があります。
①絶対評価なのに、相対評価で評価されている
絶対評価とは、周りと比べることとなく、ありのままに評価することで、成績が5の人数が極端に多くても、何も問題はないということです。正確には「目標に準拠した評価」といいます。
相対評価とは、集団の中での成績の割合が決まっており、3の人数が1番多くなるように分布させます。つまり、この数字の都合で成績が3→2になることもあります。
指導要録の改訂 と 学習評価の変遷 – 文部科学省より平成22年から絶対評価のみになりました。
しかし、相対評価の文化が残っているのが現状なんですよね。
②担当の先生との相性
画像引用:EDUPEDIA(エデュペディア)
実は今回1番言いたい裏情報。
- 通知票の評価の関心・意欲・態度
- 通知表の右上の行動の記録
- 担任の所見
は、先生の主観が大きいです。
もちろんきちんと記録している先生もいますが、ここだけの話、
「うっわ、これ、めっちゃ好き嫌い出てるやん」
と言うことが、クラスの生徒の分の通知票をチェックすると、分かります。
だいたいこういうのはクレーム来ますね。
きちんと記録残している先生は冷静に説明できますし、納得します。
でも、好き嫌いですると、火に油ですね。
実は実際のところ、行動の記録は先生の立場からもつけるの難しいんです。
「何をどう見たらいいのか…」という教員からもよくわからない項目もあります。
「これいつからこの文言なんだろう」と。
結局、項目じゃなくて、○の数しか見てないとか多いかもしれないです。
所見は、生徒からしたら、周りと比べて、文字数が少ないとちょっと凹むのかな?
文字数はだいたい統一しています。
通知票はあくまで先生の主観、悪くても落ち込むな
今日の記事で1番言いたいのは、通知票なんて、たった1人の先生の評価でしかないこと。
「自分もこれは確かにダメだったな」っていうものがあるのならいいですが、結構先生との相性で評価されている部分もあるわけです。
相性だけでなく、先生も100人以上の細かいところまで評価するのも難しいんです。
先生はロボットではないので、正しく評価なんてできません。
というか、何が正しいとかないと私は思います。
通知票の数字が1ばっかりだったから、もう少しばっかりだったからってダメ人間ではないし、○の数が少ないからって不良なわけでもないし、あくまで学校教育のものさし、たった1人の先生のものさしです。
だから、通知票で一喜一憂しなくていいです。
「先生はこんな風に私のことを評価してるんだな、へぇ~。それも1つの意見として、今後何がんばろっかな?」くらい楽にいきましょう!
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