学校の先生は安定していて良い職業だと思っているあなた
「他の地方公務員より給料高くていいよね」
「給食食べられてうらやましいな」
「夏休みは全部休みなんでしょ?」
…はぁ?
勘違いしないでください。
この記事では、学校の先生がいかにやばい職業かたっぷりと教えます。
8年間2県で中学校の先生をしてきた私が実際に体験した話ですから、リアルですよ~。
現場の様子をぜひお知りおきください。
この記事を書こうと思った理由は、このTwitterでの投稿がバズったから。
学校の先生の『バカげた文化』まとめ①
・スーツに運動靴
・勤務時間前に生徒の登校時間
・早口で何言ってるか分からない朝礼
・給食は5分で流し込む
・報告だけの長い職員会議
・残業しても残業代でない
・飲み会は生徒のグチ
・有休は丸々繰り越し、そしてなくなる— みほ@教員退職→SNSで独立 (@miho1ara) October 7, 2018
それでは1つ1つ暴いていきましょう。
もくじ
スーツに運動靴
この組み合わせの人見つけたら、学校の先生だと思って間違いないです。
一般の人は絶対この組み合わせにならないから。笑
なぜ、教員がこの組み合わせになるかというと、
学校の敷地内(校舎、グランド)は基本、運動靴でいるから。
職業柄、子どもと遊んだり、追いかけ回したりするので、運動靴必須なんです。
でも、授業は基本スーツが多いので(特に男の先生)、こんな怪しい格好になります。
私は体育教員だったので、ほぼジャージ、スニーカー。
出張の時だけ、怪しい格好に一瞬なります。笑
この怪しい格好が教育界じゃスタンダードになりつつあるから恐ろしい。
先生もファッショナブルにいきたいですね。
勤務時間前に生徒の登校時間
多少、勤務時間や生徒登校時間が学校によって違うとは思いますが、
勤務時間開始時刻より早い時間に生徒の登校完了時刻が設定されています。
例えば、こんな感じ。
- 8:10勤務時間開始時刻
- 8:05生徒の登校完了時刻
これって、勤務開始時刻前に会議始まるみたいな感じで、自然に会議時刻前に出勤しなくちゃいけない会社員と同じじゃないですか?
学校ってこういう時間に関することは疎くて、普通に勤務時間終了しても会議するし、定時が何時か知ってる人も少ないと思います。
これマジです。
早口で何言ってるか分からない朝礼
学校って子どもがいる時間帯は本当に目まぐるしい忙しさなんです。
私の最後の勤務校は
8:05生徒登校完了
8:10朝学習開始
8:15職員朝礼
8:25朝学習・職員朝礼終了、学級朝礼
8:40授業開始
つまり、8:25から学級朝礼があるので、職員朝礼は10分で終わらせなくちゃいけません。
しかも、職員朝礼は全体でした後、学年でも打ち合わせをします。
行事前だと、連絡たくさんありすぎて、早口でどんどんいくから何言ってるかわからない。笑
10分のキャパを超えた朝礼が繰り広げられております。
勤務開始15分ですでに消耗しまくりです。笑
給食は5分で流し込む
教員やってて最高だなぁって思うときは給食の美味しさですね。
都会だと、給食センターというところで作って学校に配達されるので、あまり美味しくないのですが、
田舎は自校給食といって、学校で給食作るので、地元の野菜使ったり、栄養士さんの配慮で暑い時にそうめんに氷入ってたりとか、めっちゃ美味しいです。
味わって食べたいところですが、
給食指導というものがあって、残らないように配ったりとか、片付けのチェックしたりとか、余ったデザートの争奪じゃんけん大会で不正してないかの監視とか、気にすることいっぱいあるんですよ。
なので、先生は給食を飲んで、指導にあたることが多いです。
先生は早食いの人が多いのはこのためです。
報告だけの長い職員会議
職員会議はだいたい月に1度、職員全員で行われます。
大きい学校だと意見をまとめるのも大変そうですが、職員会議で議論して決定することはほとんどありません。
だいたい提案者が提案→異議なし→決定。という感じで報告のような会議。
しかも、年配者の提案はスムーズに通り、若者の提案はズタボロみたいなのもあるし、会議で寝る人多いし、なぜかやたら長いし、あまり有意義な会議ではないですね。
おそらくみんなの本音は「早く終われ」
残業しても残業代でない
公立の教師は全国共通で残業代が出ません。
厳密には少し出るんですが、教職調整額というものがありまして、残業してもしなくても一律給料月額4%付与されるというものです。
残業しても、しなくても給料は一緒。
ならば早く帰りたいですが、早く帰れる仕事量ではございません。
飲み会は生徒のグチ
先生同士の飲み会ってあんまり生産的ではないんですよね。
私も若いときは全出席してました。
しかし、次の日つらい、先輩教員の過去の武勇伝ばっかり、生徒の愚痴ばっかりだったので無益と判断して、歓迎会、送別会などの最低限に飲み会は抑えました。
生徒のことでストレスたまるの分かりますよ。
でも100%生徒が悪いわけではないし、教員の自分がもっとできることは何かを考えるべき。
生徒が100%悪いみたいな愚痴はダサいし、尊敬できない。
有休は丸々繰り越し、そしてなくなる
学校の先生って年休っていう一般でいう有休が年20日あります。
使わなかった年休は1年だけ次の年に繰り越せます。
しかし20日全て使い切れた人を聞いたことがありません。
授業がない夏休みや冬休みは年休を取りやすいのですが、ここぞとばかり研修がたくさんあります。
今の団塊の世代のくらいの方の時は夏休みも全部休みだったみたいですが、今は違いますからね。
研修だらけなんですよー。
そうすると、本来休めるはずだった年休が消滅していくんです。
年休とらないことは普通みたいになっているのが怖い。
休みやすい環境作りましょうよ。
まとめ
最後改めて復習です。
学校の先生の『バカげた文化』まとめ①
・スーツに運動靴
・勤務時間前に生徒の登校時間
・早口で何言ってるか分からない朝礼
・給食は5分で流し込む
・報告だけの長い職員会議
・残業しても残業代でない
・飲み会は生徒のグチ
・有休は丸々繰り越し、そしてなくなる— みほ@教員退職→SNSで独立 (@miho1ara) October 7, 2018
学校のおそろしい文化わかっていただけました?
この環境に身を置いとくと、やばいです。
そして、よく考えてくださいね。
お子様はこの環境の先生に教えられていますよ。
合わせて読みたい